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ひろ

Author:ひろ
「ぼくたちは移行期の地球をサポートするために生まれてきた」(彩雲出版)の著者

神奈川在住 二児の母 出産時に幽体離脱体験を経験。目に見えない世界が存在することを受け入れた時から不思議な体験が始まり、目に見えない世界の探求を始める。

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声なき呼びかけ

 病院での体験はその後もふっと頭の中に入ってきては私の注意を引き続けた。育児も一段落し、半年ほど過ぎた頃だった。

 「今世界で何が起こっているのか知らなければいけない」とささやくようなことばが頭の中に入ってくるようになった。はっきりとした声が聞こえるわけではない。けれど確かにそれは私の頭の中に直接語りかけてくる声なきことばだった。初めは無視していた。世界で何が起こっているのかを知ったところで、今の自分に何か役に立つとは思えなかった。それに世界のことを考える余裕なんて私にはなかった。それなのにその声なきことばは日に日に無視できないほどに私の中で大きくなっていった。

 ついに私は「はいはい」と心の中で返事をしていた。病院で起こったことと何か関係がある気がしていたし、今私が世界で何が起こっているかを知ったところでそう困ったことになるわけでもないだろう。娘が生まれてからちょうど一年が経っていた。私は半年以上もその声を無視していたのだ。

 でもどうやって知れっていうの?今世界で何が起こっているかを私が満足する形で教えてくれそうな人は誰も思いつかなかった。当時は携帯もパソコンもなく、情報や知識は本で知るしかなかった。そう思った時ふと、図書館に行けば何かあるかもしれないという考えが頭をよぎった。本屋に行ったとしてもきっと自分は本なんて買わないだろう。でも図書館だったら買って損したなんて後悔することもない。私は二人の子を連れて、初めて地元の図書館まで自転車を走らせた。育児書と絵本以外、私はもう何年も本を読んでいなかった。図書館で本を借りたことさえ一度もなかったのだ。まさかあれほどたくさんの本を読む人生が訪れるなんてその時は思いもしていなかった。

 (何を借りればいい?)私は二人の子を連れて書棚の本を見て回った。そして何となくあるコーナーに惹かれ、そこに並んでいる本のタイトルを一冊ずつ見ていった。世界で何が起こっているのかを教えてくれる本、、、すると、あるタイトルが目に留まった。
 「地球の大異変はなぜ起こるのか?」そんなタイトルだった。著者はもちろん知らない名前だったけれど、工学博士という肩書がついていた。へんな宗教の本じゃなさそうだ。異常気象とか地球温暖化ということばを私はまだ知らなかった。そのことが広く知られるようになったのはそれから何年も経ってからのことだ。
 私は迷うことなく、その本を手に取って受付に向かった。

 まさに晴天の霹靂だった。その本を読み終える頃にはそれまで受け入れていた常識や価値観がガラガラと音を立てて崩れ去っていた。同時にとんでもないことを知ってしまったと震えてもいた。
 ごく普通の現実的なタイトルとは裏腹に、その本には死後の世界とかこれから地球がどうなっていくのかとか、さらにはUFOや宇宙人の話まで書かれていた。私が病院で体験したのは幽体離脱と呼ばれる現象で、信仰心があるなしに関係なく、世界中の人々が体験しているらしかった。
 やっぱりあれは夢じゃなかった。しかも地球の人々が自らを破滅に追い込まないように、進化した星の人々が地球の上空にいて見守っている?、、、宇宙人って、、、まさか!
 そんな話今まで一度も聞いたことがなかったし、あまりにぶっ飛んだ内容ではあったけれど、なぜか私には(これは本当のことだ)と思えた。そして自分が体験したことと同じような体験をしている人たちが世界中にいることを知り、それが何よりうれしくて大いに慰められた。その人たちはみな目に見えない世界が本当に存在し、人は死んでもそれで終わりではないと証言し始めているらしい。そういう人たちの証言を世界中から集めて研究している学者もいるという。

 もっと知りたい。目に見えない世界って?死後の世界ってどんなところ?
 私は図書館に通い始めた。目に見えない何かに導かれているような何とも不思議な気持ちに駆り立てられていた。それまで全く興味も関心もなかった未知の世界。こんなに何かについて知りたいと思うことがこの人生で見つかるなんて。

 世界で認知されている宗教関連の本も次々と借りて読んだ。今みたいにスピリチュアル関連の本は当時まだ少なく、目に見えない世界の話を語っているのは宗教が主流だった。キリスト教、仏教、ユダヤ教、ヒンズー教。表現に違いはあっても結局私にはどの宗教も「お互いを尊重し、愛し合いなさい」という教えが基本になっているように思えた。
 それなのにどうしてみんな争いをやめないのか?とはいえ、それまでの私は他の国のことには全く関心がなく、世界中のあちこちで内戦と呼ばれる戦争状態が続いていることさえ知らなかった。

 そしてその頃、あるテレビ番組で偶然マザーテレサを知り、彼女に関する本も図書館で見つけた。自分と同じ時代を生きている彼女の生き方に私は衝撃を受けた。ガンジーやダライラマの本も私の心を大きく揺さぶった。どの本を読んでも涙が止まらなくなった。自分の幸せだけを考えてきた自分を心底恥ずかしいと思った。
 死後の世界の話が書かれた本はまだまだ少なかったけれど、それらしい内容が少しでも書かれているものは手当たりしだい借りて読んでいった。ただしいつも私は自分にこう言い聞かせていた。
 本当かどうかわからないことはこういうこともあるかもしれないくらいに思っておこう。信じていることと知っていることは違うのだから。

 そのうち、まるで私の思いや行動がある種のゴーサインになったかのように不思議な体験が起こり始めた。
 だいたいはうとうとし始めた時にやってきた。横になって目を閉じたとたん、待ってましたとばかりに起こることが多かった。
 全身が小刻みに振動し始めたり、体の中をものすごいエネルギーが走り出して体が動かなくなったりした。それで終わる時もあれば、ラジオの周波数を変える時のガガガーッという音のあとに意識が体からスーッと抜け出すこともあった。
 こわくはなかった。むしろ私はそれを待ち望むようにさえなっていた。なぜならそれらの体験はとても心地いい感覚を伴っていたから。窮屈な肉体から抜け出した時のあの解放感は地上では決して味わえないものだった。
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